第518号
1月もあっという間に過ぎて、各地で梅が開花しています。気象庁によりますと今年は暖冬のせいか、平年よりも10日~20日ほど早いところが目立ちます。
さて最近、マスコミはダイハツ工業や豊田自動織機などトヨタ自動車グループで認証試験を巡る不正があったと騒いでいます。なぜかしっくり来ません。トヨタ自動車グループといえば、フォルクスワーゲングループを抑えて4年連続で販売台数世界一となった押しも押されもせぬトップメーカーです。その車は燃費がよく、故障しにくく長持ちすると世界中の人が知っています。また、全固体電池を搭載する長距離連続走行が可能な電気自動車を3~4年後を目処に発売予定です。何年か前にも、日本の素材メーカーに関するこの類の報道があった際にも拙欄で触れましたが、所轄官庁は困っても、我々消費者に影響を与えるような品質上の問題があったのでしょうか。客観的に見て高品質な日本製品がよく売れているのが面白くない人々が一定数いらっしゃるのかも知れません。
ところで、長らく日経平均株価は1989年12月末につけた過去最高値38,915円87銭よりはるか下を推移して来ましたが、ここしばらくで大分近づいてきました。そもそも当時の米国のNYダウ平均は2,800ドルほどであり、現在38,000ドルを越えているので、34年で13倍以上になっていることを考慮しますと、いかに日本経済の名目値の評価が米国と比較して過小であるのかがよく分かります。