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令和5年12月1日号

第516号

 今年も師走がやってまいりました。歳を取るにつれて1年の長さを短く感じるのは仕方がないですが、それにしても早いものです。今年は卯年にしてはあまり飛躍の年ではなかったように感じます。来年は辰年ですので日本経済が昇り竜のように上昇気流に乗れるよう期待したいところです。
 さて、最近目にすることが多くなってきた生成AIについて考えてみたいと思います。OpenAI社がつくったChatGPT が有名ですが、これはAIを使って文字や音声で人間の会話の模倣をするシステムで、学生が宿題を仕上げるのに使ったり、音楽や小説などの創作活動もできるので、大学教授やアーティストなどを悩ませているとのことです。もっともらしいことを言うが正しいとは限らないのが難点で、私たちは生成AIを参考程度にとどめておくべきでしょう。
 ところで、釈迦に説法かも知れませんが、中小企業向けで期間限定の「賃上げ促進税制」を利用しておられますか。令和4年4月1日から令和6年3月31日までの間に開始する事業年度が対象で、直近の「所得拡大促進税制」が拡大され、前年度比2.5%以上の賃上げで給与等増加額の最大40%を法人税額の20%を上限として税額控除できるようになっています。これは馬鹿にならない金額です。
 最後になりましたが、皆様から賜りましたご愛顧に厚く御礼申し上げますとともに、来年も相変わりませぬご指導とご鞭撻を賜りますよう心からお願い申し上げます。

令和5年11月1日号

第515号

 金木犀も咲き終わり、ようやく過ごしやすくなってきました。天気の方は、晴れのち雷雨というような急激な変化が目立ち、折りたたみ傘が手放せません。
 ところで、近年電車内で新聞や本を読んでいる人をほとんど見かけなくなってきました。大半の人がスマートフォンの類いを眺めているか、眠っています。活字離れもありますが、ストレスの多い社会になってきているのでしょうか。
 さて、IMFによると2023年の名目GDPで日本がドイツに追い越され世界4位に転落する見通しです。1位の米国が約27兆ドル、2位の中国が約18兆ドルで、ドイツ及び日本が約4兆ドルで大きく差をつけられています。日本は2010年に中国に抜かれて3位に転落していましたが、IMFの予測では、2026年にはインドが日本を上回り4位になる見込みです。人口減少と生産性の伸び悩み、円安などいろいろな要因で順位が落ちてきました。一人当たりの名目GDPとなるとさらに落ち込みは激しく、日本は2000年に世界2位であったのが、2010年に18位、2022年には31位となっています。(出所:IMF World Economic Outlook )それぞれの国の物価水準などの違いから単純には比較できませんが、この順位が低下しているのは残念なことです。ですが、最近の若者の国際舞台での活躍を見ていると、悲観することはないと思います。

令和5年10月2日号

第514号

 先月は月末近くまで、国内で猛暑日となる地点があって暑うございました。夏バテで体力が落ちている人が多いからでしょうか、インフルエンザが流行し出しています。落ち着くまで今しばらくは公の場でマスクをしておくのが良いでしょう。
 さて、今月より第三のビールの酒税が9円上がり、ビールのそれは6円下がります。3年後には、ビール、発泡酒、第三のビールの税額は350ml換算で54.25円に統一されます。酒税収入の減少に歯止めをかけようと2018年に酒税法改正を行い2020年、2023年、2026年と3回に分けて税率を変更するものですが、これは低価格志向の消費者への増税です。
 また、今月からインボイス制度が始まります。カタカナを使って解りにくくしようとしていますが、今まで消費税を払わずに済んでいる小規模法人や個人事業者に適格請求書発行事業者になってもらって消費税を払わせようとする、つまり税収増を狙った制度です。
 一方、税制上や社会保険上の扶養制度を2年後に廃止することも検討されています。
以上に共通して言えるのは、お役人による弱い者いじめです。

令和5年9月1日号

第513号

 残暑お見舞い申し上げます。
朝晩には少しずつ秋の気配が感じられるようになってまいりましたが、日中はまだまだ厳しい暑さが続いております。
 夏の全国高校野球大会は慶應高校が第2回大会以来107年ぶりの優勝を果たしました。途中戦争やコロナ禍などで開催中止になったこともありましたが、この大会が今後も長く続いていくよう願います。
 ところで、中国で日本への団体旅行が解禁されましたので、訪日外国人旅行者数は2019年の3,188万人(出典:日本政府観光局)を来年には越えてくるかも知れません。再び、全国の観光地が賑わうことでしょう。以前、拙欄で触れましたが、日本への観光客が増えてきているのは、円安だけが原因ではなく、我々日本人が当たり前と思っていることが外国人から見れば、素晴らしいことであるということです。例えば、落し物をしても戻ってくることが海外で考えられるでしょうか。
 さて、マスコミはガソリン価格が高騰していて大変だから、政府が補助金支給の継続を検討していると報じています。有り難い話に思えますが、補助金の出処は税金なので、結局私たちの負担です。

令和5年8月1日号

第512号

 暑中お見舞い申し上げます。
先月は、北米、アジア、欧州の広範囲で熱波が発生し、各地で記録的な高温が観測されました。世界気象機関(WMO)などが、先月の世界の平均気温が観測史上最高となる見込みであると発表しました。研究者によると12万年ぶりの暑さだとか。これを受けて先日、国連のグテレス事務総長が、「地球温暖化の時代は終わり、地球沸騰化の時代が到来した。」と警告し、各国に気候変動対策を強化するよう訴えました。
 ところでここ2〜3年、街並みの変化が急速になってきていると感じます。更地が出来たと思ったら、しばらくするとドラッグストアや配送センターなどの事業所が建っているという状態で、業績がある程度好調で建設投資を行う施主が増えているということでしょう。運送業のみならず、建設業なども2019年施行2024年適用の「働き方改革関連法」の影響を受け、色々コストアップが見込まれるので、それまでに建てておこうかというお考えもあるのかもしれません。
 この法律の骨子である長時間労働の是正と賃金引き上げは両立がなかなか難しいことですが、これは国際的に人材獲得競争が激しくなっていく中、我々も取り組んで行かなければならない課題であるのかもしれません。

令和5年7月3日号

第511号

 昨年の梅雨は記録的猛暑でしたが、今年は今のところ暑さは昨年よりましで、梅雨らしく雨の日が多いように思われます。5月にコロナウイルスの感染症法上の位置づけが2類から5類に移行されてから、徐々に日常が戻りつつあり、電車などの交通機関内でもちらほらとマスクをしない人を見かけるようになってきました。今年は全国各地で夏祭りも復活することでしょう。
 巷では都市部のマンションが値上がりしたり、百貨店の宝飾品の売上げが好調であると
か、日経平均株価がバブル後最高値を更新したというような報道がされています。いずれも現金の価値が将来下がるであろうと考える人々の行動がそうさせているのでしょうが、今ひとつ景気回復の実感が湧きません。これは一般的な物の売行きがあまり良くないというのが一番の原因だと考えます。非鉄金属材料の動きも前年比割れが続いており、ものづくりが全体的に低調です。これは資源価格高騰の影響もありましょうが、やはり消費の低迷が主な要因でしょう。
 ここで、政府や官僚のお偉い方々の出番です。知恵を絞っていただいて、国民の財布の紐を弛める政策を立案・実行していただけばと思います。

令和5年6月1日号

第510号

 先月下旬に近畿地方などで平年より少し早く梅雨入りしました。また過ごしづらい日々がしばらく続きますが、皆様体調を崩されないようご注意下さい。気象庁によりますと今年は夏までの間にエルニーニョ現象が発生する可能性が高い(80%)とのことです。冷夏にならなければ良いのですが。
  G7広島サミットが無事終了しました。約7年に一度のこととはいえ、各国の要人を迎えて、政府関係者のみならず警察他警護担当の皆さん、そして地元住民の皆さんは気をつかわれ、お疲れになったことでしょう。米・豪・印の3国首脳が来日しているのでQUADもついでに開催出来、お互いに移動の手間が省けました。
 今回のサミットの主要テーマの一つ、核軍縮・不拡散はG7だけでなく、ロシアや中国など他の核保有国も含めて話し合わないとなかなか進まないでしょう。閉じた狭い地球で、人類はいつまで争い続けるのでしょうか。
 ところで、最近国内各地で震度4や5位の地震が頻発しています。今年は関東大震災から丁度100周年にあたる年で、東南海トラフ地震や南海トラフ地震が今後約30年間で発生する確率は80%以上だとかいう物騒な予測もされています。

令和5年5月8日号

第509号

 先月は北海道で積雪があり、本州各地で最高気温が30℃を超えるいわゆる真夏日となる日があり、冷房をつけたり暖房に戻したりでバタバタした月でした。月初に久しぶりに大阪城に花見を兼ねて訪ねたところ、天気が良く桜がほぼ満開であったこともあり、外国人観光客が大勢来ていました。また、日中の京都駅構内などは観光客でごった返しており、まるでお祭りのようです。今月8日から新型コロナウイルスは感染症法上の位置づけが2類から5類に移行されます。観光・輸送・飲食などのサービス業もコロナ以前の状態に近づいてきているようです。
 今月はG7サミットが広島で開催されます。無事終了し、国際情勢が落ち着いてくれるよう願います。
 さて、日頃私たちが事務処理で長らくお世話になってきたオフィス・コンピュータいわゆるオフコンですが、撤退するメーカーが相次ぎ、弊社も最近オープン化に舵を切りました。セキュリティ面に若干の不安はありますが、オフコンが製造されなくなり、保守もいずれ受けられなくなるので仕方ありません。コンピュータが止まれば、納品書や請求書の作成などを手作業で行わなければならず仕事になりませんので、安定して稼働し続けてくれることを祈るばかりです。

令和5年4月3日号

第508号

 先月は暖かい日が多かったため、今年は各地で例年より桜の開花がかなり早まりました。筆者の子供の頃は、桜といえば入学式の時期に満開を迎えるものという認識でしたが、昨今は卒業式の頃に近い感じがいたします。
 6年ぶりに開催されたWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)で優勝した日本チームは見事でした。特に準決勝のメキシコ戦は一度もリードを奪えず最終回でようやく逆転サヨナラという苦しい試合でした。指揮をとった栗山英樹監督は、三原マジックで有名な名監督三原脩さんのノートを繰り返し読み野球の本質を追究された人で、プレーヤーとしては不運でしたが、監督としては野球の神様を味方につけた幸運の持主であるのかもしれません。
 さて、アメリカで先月10日から12日にかけて2つの銀行が経営破綻しました。破綻の規模は史上2番目と3番目という大きなもの。リーマンショックのような金融危機を避けるため、アメリカ財務省などは本来25万ドルまでしか保護されない預金を全額保護すると発表しました。当面はインフレの抑制よりも金融システムの安定化を優先して、FRBも利上げのペースを緩めざるを得ない状況です。

令和5年3月1日号

第507号

 ロシアによるウクライナ侵攻が始まって早一年が過ぎましたが、未だ解決の気配は有りません。天然ガス等の資源や農産物などの価格高騰で世界的にインフレが進んでいます。我が国もまだしばらく影響を受けそうです。
  一方で、新型コロナウイルス関連では、米国ジョンズ・ホプキンス大の集計によると我が国の累計感染者数は直近で約3,300万人、犠牲者は約72,000人で、いわゆる第8波も収まってきているように見えます。58日の第5類への移行を控え、徐々に人々の消費も回復してくると期待されます。
 さて、先日一部の都市銀行が大卒初任給を今年から大幅に上げるとの報道がありました。大卒初任給は全業界で直近約30年はほぼ横ばいで推移してきましたので、久しぶりのことです。今やお隣韓国にさえ抜かれて、我が国の給与水準や物価は欧米に比べると割安で、アジア諸国の中でもそう高くないようになってきました。所得と物価が同じペースでゆっくりと上昇していくよう願います。

令和5年2月1日号

第506号

 まだまだ厳しい寒さが続きますが、皆様いかがお過ごしですか。
先月24日から25日にかけて近畿や北陸の各地で電車が長時間停車し、大勢の人が車内に閉じ込められ大変な目に遭いました。積雪や強風は自然現象で仕方ないとしても、電車は意外にすぐに止まってしまうということがよく分かりました。
 さて、政府は新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けを、5月8日に現在の「2類相当」から季節性インフルエンザと同等の「5類」にひきさげると表明しました。医療機関は忙しくなりますが、われわれは行動制限が緩和され、経済にとってはプラスに働くでしょう。
 3年余りにわたる新型コロナウイルスへの対応、防衛力強化、子育て支援、老朽化している社会インフラの更新、高齢者の医療費増など我が国の財政は出が増えがちです。法人税、消費税、各種社会保険料のある程度の上げは避けて通れない課題です。近年、世界各国は企業誘致のため競って法人税率を下げてきましたし、日本も昭和時代の末期頃から下げ一辺倒で来ました。が、どの国もこのままでは最低限の行政サービスもしにくくなると気づき始めて過度な競争を避けようという動きになりつつあると思われます。

令和5年1月5日号

第505号

 新年明けましておめでとうございます。
旧年中に賜りましたご愛顧に厚く御礼申し上げますと共に、本年も尚一層のお引立てを賜りますようお願い申し上げます。 
 今年は卯年です。皆様にとって縁起の良い年となるよう願っております。依然として新型コロナウイルス、ウクライナ情勢、世界的インフレなど、不安定要素が幾つかありますが、兎のようにこれらを飛び越えて参りましょう。
 我が国の製造業も厳しい時代をくぐり抜け、再び躍進を遂げる転換期に入りつつあるのではないかと思います。東アジア、東南アジア諸国の所得が向上し、物流が滞りがちで、世界情勢が不安定である状況を鑑みて、納期・価格や品質、安定的調達を考え国内生産の比率を高める企業が増加すると考えられるからです。
 さて、今月8日より将棋の王将戦で藤井聡太五冠に羽生善治九段が挑戦します。令和時代の第一人者になるであろう人と永世七冠を持つ平成時代の第一人者との戦いです。藤井さんが防衛し、棋王戦で渡辺明二冠にも勝って最年少六冠を達成するのか、羽生さんがタイトル100期を達成するのか、注目したいと思います。
 最後になりましたが、皆様の益々のご発展とご健勝を祈念し、新年のご挨拶と致します。