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令和6年10月1日号

第526号

 今年の夏は少し長いようです。地域によっては彼岸を過ぎても暑い日が続いています。皆様くれぐれも夏バテにお気をつけください。
その彼岸頃からの大雨により、年始の地震から復旧・復興の途上にある能登半島を中心とした地域に、甚大な被害が生じています。お亡くなりになった方々、ご家族の皆さまに謹んでお悔やみを申し上げますとともに、被災されました皆さまには、心よりお見舞い申し上げます。
 次期自民党総裁に石破茂氏が選ばれました。時下、国内外ともに問題が山積しておりますが、政治家として38年もの経験を積んでこられ、防衛大臣などの閣僚経験も豊富な方ですので、難局を乗り切っていってくださると期待致します。
 さて、このところの円高傾向もあって少し落ち着いて来た電気銅建値ですが、また急にLMEの高騰とともに反発し始めました。昨今、為替もLMEも変動が激しいので必然的に電気銅建値もそうなります。

令和6年9月2日号

第525号

 先月末から動きの遅い台風10号が九州から四国を通っています。広範囲に被害が発生し、九州・山陽・東海道新幹線が止まるなど交通も混乱しました。被害に遭われた方々にお見舞い申し上げます。
 パリオリンピックでは、日本選手団は健闘し海外開催の大会としては総メダル数、金メダル数ともに過去最多となりました。柔道やバスケットボールなどであからさまなフランス贔屓の判定があった一方で、審判の主観に左右されないフェンシングなどの競技で躍進し、痛快な大会であったと思います。次回ロサンゼルス大会では、野球やソフトボールなども復活する見込みなのでさらに期待できそうです。
 さて、来月から会社と本人が折半で社会保険料を負担しなければならないパートさんが増えます。従業員が101名以上の会社に限られていたものが、51名以上に拡大されるからです。弊社もそうですが、これくらいの規模の会社は結構あります。さらに来年にはいわゆる106万円の壁や130万円の壁が撤廃されて70万円程度に下げられると見られています。夫や妻の扶養に入って、少しでも生活費を稼ごうと努力されている人々や協力している会社の負担を増やして厚生労働省はよくても、手取りが減って個人消費がさらに低迷し、パートさんの雇用を減らそうとする会社も出てくるでしょう。役所には入りを増やすことばかりでなく、出を減らすことも考えていただきたいものです。

令和6年8月1日号

第524号

 猛暑が続いておりますが、皆様いかがお過ごしですか。最近、またコロナやインフルエンザが流行ってきていますので、お気をつけください。
 先月末、日銀が金融政策決定会合で政策金利の引き上げと国債の買上げ額の漸減を決めました。物価上昇率がここ2年ほど2%を上回って安定推移し、上振れリスクも出てきたためと考えられます。三菱UFJ銀行はこの決定と市場金利の上昇を受けて、短期プライムレート(短プラ)を、9月2日に従来の1.475%から1.625%に引き上げると発表しました。短プラの引き上げは17年半ぶり。他のメガバンクも追随するでしょう。
 さて、国内の景気は観光・レジャー業界を除いて少し低調のようです。自動車メーカーなどが役所により足を引っ張られていることも大きいですが、何と言っても賢明な国民が政府の小手先の景気対策では財布の紐を緩めていないのが最大の要因であると考えます。

令和6年7月1日号

第523号

 今年の梅雨は始まりが平年比遅くて、終わりが平年並みだと言われておりますので、雨も短期間に集中して降りそうです。各地で水害が発生しないことを祈ります。
 24年1〜3月期の訪日客消費は年率換算で、名目7.2兆円となり、ここ10年で5倍に拡大しました。主要品目の輸出額と比べると、半導体等電子部品や鉄鋼を上回り、自動車に次ぐ2位となっています。訪日客数も24年3月に単月として初めて300万人を突破して、5月まで3ヶ月連続で超えているとのことですから、年間で4,000万人ということもありえます。これは島国としては大変な数だと思います。いまや観光業は我が国にとって重要な成長産業といえるでしょう。オーバーツーリズムなどの問題もありますが、地域の人々の平穏な生活と観光との両立をはかり、宿泊、飲食、輸送のみならず、全国各地の観光資源を充実させていくことが、さらなる訪日客を受け入れるためには必須で、官民が協力して取組んでいってもらいたいところです。
 さて、まもなく夏のオリンピックが100年ぶりにパリで開催されます。前回の東京開催が1年延期になっていたので、あっという間にやってきた感じがいたします。日本選手団は海外で行われる大会では史上最多となる400人余りとなる見通しで、52年ぶりのメダル獲得を狙うバレーボール男子や、新競技ブレイキンなどに注目したいところです。

令和6年6月3日号

第522号

 今年も高温・多湿度の不快な季節がやってきます。米などの成長にはこういう季節も欠かせないので、しばらく辛抱するより仕方ありません。
 さて、来月から約20年ぶりに新紙幣が発行されます。1万円札は長年慣れ親しんだ福沢諭吉から渋沢栄一に、5千円札は樋口一葉から津田梅子に、千円札は野口英世から北里柴三郎に変わります。我が国でもキャッシュレス化が進んで来ているので、硬貨とともに紙幣の発行枚数も減少傾向にあるとはいえ、神社仏閣でのお賽銭やお祝いや御礼の金封など現金がふさわしい場面がまだまだ多いので、当分の間現金は残っていくでしょう。
 ところで近年、日本人の米離れが再三報道されて来て、米の価格は他の食品と違って安定していましたが、最近外国人で寿司などの和食を好んで食べる人が増えてきたこともあり、コシヒカリなど一部の品種で価格が上がって来ているようです。欧米で和食が健康的であるというので人気が出て、寿司だけでなくおにぎりなども認知されてきたこともあり、日本産の美味しい米の需要が高まっています。

令和6年5月7日号

第521号

 もう東北地方でも真夏日になる地点も出てくるなど、急速に暖かくなってまいりました。皆様、熱中症にならないようお気をつけ下さい。 
 銅価格が50年ほど前の第一次オイルショック時を彷彿とさせる急激な上がり方をしています。LMEの現物ドル建では、先月末時点で過去最高値に近づいており、為替が34年ぶりの円安となっているので、円建ての電気銅建値は過去最高値を更新し続けています。様々な要因で需要が増える一方、供給が追いつかない可能性が高いからなどといわれていますが、今後どうなっていくのでしょうか。
 さて、大阪万博まであと一年を切りました。各国のパビリオンが完成するかどうかわかりませんが、とにかく予定通り開幕して無事に終わってほしいと願います。前回の大阪万博時、筆者は幼少期でありましたが、当社の人に夕方仕事が終わってから車で何回か連れて行ってもらった記憶があります。今回は前回よりは混まないだろうと思いますので、皆様どうぞお越しください。

令和6年4月1日号

第520号

 今月から、皆さんご存知の2024年問題と言われてきた物流業・建設業などの時間外労働規制が始まります。これら以外の業種では、大企業で5年前から、中小企業で4年前からそれぞれ規制が始まっていましたが、これらの業種では業務の特殊性や取引慣行の課題を考慮してしばらくの猶予が与えられていました。国が働く人々の健康を心配してくれることは有り難いことですが、中には残業が苦にならず残業代を当てにして生活設計をしている人々も少なからずおられるので、その人々の収入が減るのは構わないのかということになります。
 この規制が始まると、運送関係では、近年私たちが当たり前に思ってきた翌営業日必着というのが難しくなります。今後は仕入れも販売も1~2日余裕をもっておいた方が良さそうです。
 ところで角界でも若手で強い人が出てきました。大相撲春場所で、新入幕の東前頭十七枚目尊富士(たけるふじ)が初土俵から10場所目という史上最速で初優勝を果たし、110年ぶりの新入幕を達成しました。優勝を争った入幕2場所目の西前頭五枚目大の里と共に、いずれ角界を背負っていくかもしれません。

令和6年3月1日号

第519号

 先月は桜が咲きそうな暖かい日もあれば、厳しい風雪もあり、日々の天候の変化が激しい月でした。巷ではインフルエンザやコロナが流行っているようですので、皆様お気をつけ下さい。
 先日、某民放テレビ局を定年退職された方とお話しする機会があり、伺ったのですが、テレビ業界も決して楽ではないそうです。若い人のテレビ離れが進んでおり、広告も新聞やラジオと同じくインターネットに押されているとのこと。そういえば、我が家で地上波デジタル放送を観ているのはほとんど私で、子供たちはリビングに居てもスマートフォンを眺めていることがほとんどだし、家内は韓国ドラマなどをNetflix Amazon Prime などで観たりしています。
 さて、先月拙欄で日経平均株価について触れましたが、最近過去最高値をあっさり更新しました。34年ぶりですが、私たちの暮らしは向上するのでしょうか。以前にも書きましたが、我が国の場合、圧倒的に中堅・中小零細企業従事者が多いので、これらの人々の所得が上がり消費が拡大しないといけません。そのためには、大企業が協力業者の値上げ要請を撥ね付けるのではなく、出来るだけ認めていくことが肝要です。

令和6年2月1日号

第518号

 1月もあっという間に過ぎて、各地で梅が開花しています。気象庁によりますと今年は暖冬のせいか、平年よりも10日~20日ほど早いところが目立ちます。
 さて最近、マスコミはダイハツ工業や豊田自動織機などトヨタ自動車グループで認証試験を巡る不正があったと騒いでいます。なぜかしっくり来ません。トヨタ自動車グループといえば、フォルクスワーゲングループを抑えて4年連続で販売台数世界一となった押しも押されもせぬトップメーカーです。その車は燃費がよく、故障しにくく長持ちすると世界中の人が知っています。また、全固体電池を搭載する長距離連続走行が可能な電気自動車を3~4年後を目処に発売予定です。何年か前にも、日本の素材メーカーに関するこの類の報道があった際にも拙欄で触れましたが、所轄官庁は困っても、我々消費者に影響を与えるような品質上の問題があったのでしょうか。客観的に見て高品質な日本製品がよく売れているのが面白くない人々が一定数いらっしゃるのかも知れません。
 ところで、長らく日経平均株価は1989年12月末につけた過去最高値38,91587銭よりはるか下を推移して来ましたが、ここしばらくで大分近づいてきました。そもそも当時の米国のNYダウ平均は2,800ドルほどであり、現在38,000ドルを越えているので、34年で13倍以上になっていることを考慮しますと、いかに日本経済の名目値の評価が米国と比較して過小であるのかがよく分かります。

令和6年1月5日号

第517号

 新年あけましておめでとうございます。旧年中は一方ならぬご愛顧を賜り誠に有難うございました。本年も尚一層お引立賜りますよう謹んでお願い申し上げます。 
 まずは、元旦に能登半島沖で発生した地震で被害に遭われた方々にお見舞い申し上げ、亡くなられた方々にお悔やみ申し上げます。1日でも早く復旧されるよう祈ります。
 さて、今年の干支は『甲辰(きのえ・たつ)』です。甲辰は新たな出発や成長、活力に満ちた時期を意味するといわれます。前回の甲辰は1964年ですから、アジア初のオリンピックが東京で行われ東海道新幹線が開通し、我が国が先進国の仲間入りを果たした年です。1960年頃から1990年頃まで驚異的な経済成長を遂げた我が国は、以降あまりいいところがありませんが、今年はどうなるのでしょうか。
 また、今年は選挙イヤーと言われ世界各地で重要な選挙が行われます。台湾総統、ロシア大統領、米国大統領、欧州議会、インド・南アフリカ総選挙など今後の世界情勢を占う上で注目すべき選挙が目白押しです。BRICSに今年から新たに5ヵ国が加わるなど、新興国の繋がりが強化され、G7諸国との間でパワーバランスがどう変わっていくか気になるところです。 
 ところで米国大リーグの大谷翔平選手や将棋の藤井聡太八冠など我が国の若者の活躍は私たちに勇気を与えてくれます。政治や経済などの分野でも彼らのようなスーパースターが現れるのを期待しましょう。
最後になりましたが、お得意先様各社のご繁栄と皆様のご健勝をお祈り申し上げ新年のご挨拶といたします。